ハッピーじゃないエンドでも面白い映画みたいな人生を

あまりに個人的すぎて、下痢のような文章を垂れ流します。

夏と秋の中間地点

10月。

陽射しの熱は衰えず、空気だけが冷たく乾いている。静かな風の感触が心地いい。夜には、秋の涼しさだけが残る。今年の夏は、蝉だけが騒がしかった。いつまでたっても、旅行には行けない。

 

 

 

最近また、小説を書いている。毎日、妻に頼んでひとりの時間をつくり、あーだこーだ考えながらスマホとにらめっこしているせいか、前より肩が凝っていると、妻に言われた。なぜ今なのか、自分でもよくわからない。ただ、書き続けている。掌編が7作できた。妻はおもしろいと言ってくれた。調子に乗って友達にLINEで、「よければ感想聞かせて」というメッセージ付きで送ってみた。それから1ヶ月は経つけれど、返信はない。面白くなかったのかとなんだかモヤモヤするけれど、1ページ分の掌編の感想なんて書くほうが難しいよな、と思いなおし、まだ書き続けている。思えば、また書くようになったのは長編の構想が浮かんでからだった。私はロードムービーが観たくなって、でもなんだかしっくりくるものがなくて、だったら自分で書いてみようと思ったのがきっかけだった。だから、今書いている小説は、旅の物語になる。文体はなるべく凝らず、複数の人物の視点で旅の過程を描いていく。これまで観たロードムービーへのオマージュも取り入れつつ。そんな感じで、毎日うーうー苦しみながら楽しく書いている。そういえば、苦しくて楽しいということがあるのを知ったのは、創作を始めてからだった。

 

 

 

とりあえず、できたらまた、懲りずに友達に送ってみることにする。